年金を担保にお金を借りる方法

お金を借りる方法 国・自治体・公共機関から借りる

年金を担保にしてお金を借りる方法を徹底解説

人生100年時代と言われる現代。
突然の入院や生活必需物品が壊れてしまったなど、出費が重なり一時的にお金が必要になるケースもありますよね。

年金生活の人が組めるローンは少ないのが現状です。
無担保ローンは収入がある前提なので審査に通りません・・・。

そこで便利なのが、年金生活でも借り入れできる「年金担保貸付制度」です。

しかし残念なことに、年金担保ローンは2022年に廃止されることが決定しています。

今回は年金を担保にして借りる方法や代替案を解説します。

年金担保貸付の概要

実質年率 年2.8%
※労災年金担保貸付は年2.1%
審査時間 4~5週間程度
利用限度額
  • 10万円~200万円
    ※使途が生活必需物品の購入の場合80万円まで
  • 受給している年金の0.8倍以内
  • 1回あたりの返済額の15倍以内
審査時間 年金の受給額から天引き
担保
  • 受給権(年金を受ける権利)が担保
  • 連帯保証人、または信用保証制度の利用が必要

年金担保融資は2022年3月末に終了

冒頭でも触れましたが、年金担保ローンは令和4年3月末に廃止されます。
2022年4月以降は年金を担保にできるローンが存在しません。

年金担保貸付制度は令和4年3月末の予定で申込受付を終了します

出展元:年金担保融資制度は令和4年3月末の予定で申込受付を終了します | WAM

年金担保融資は審査に4週間ほどかかるので、はやめに申し込みをしておきましょう

ちなみに返済については廃止後も変わりありません。

代わりは生活福祉資金貸付制度

年金担保貸付の代わりになる制度が「生活福祉資金貸付制度」です。

家計に関する支援が必要な方はお住まいの地域の自立相談支援機関にご相談ください。また、一定の審査要件を満たす方は社会福祉協議会が実施する「生活福祉資金貸付制度」を利用することができます。

出展元:年金担保融資制度は令和4年3月末の予定で申込受付を終了します | WAM

生活福祉資金貸付制度とは、国からお金を借りる方法のひとつです。
高齢者世帯、低所得者世帯、障害者世帯が利用できます。

詳しくは下記のページで解説しています。

また、国の貸付制度全般については当サイトの「国(市役所)からお金を借りる方法」で解説しています。

リバースモーゲージという選択肢も

もし不動産を所持しているのなら、リバースモーゲージを利用することもできます。

リバースモーゲージとは、生前に不動産を担保にしてお金を借り、死後は不動産が売却されてローンが無くなる仕組みです。
相続人がいないなど、家を残す必要がない高齢者におすすめの方法です。

リバースモーゲージは自治体が行ってる場合もありますし、みずほ銀行など銀行が取り扱っていることもあります。

まずは地域の自治体に相談してみましょう。

リバースモーゲージについて詳しくは下記の記事をご覧ください。

年金生活者がお金を借りる方法5つ

年金生活でお金を借りる方法5つ

上記で紹介した方法以外にも、年金生活の高齢者がキャッシングする方法はいくつかあります。

一番お手軽なのは即日融資もできる質屋ですね。
しかし担保になる貴重品(腕時計・ブランド品・装飾品など)が必要です。
詳しくは「質屋でお金を借りる方法」で解説しています。

ゆうちょ銀行で貯金を貯め、その貯金を担保にする方法もあります。
詳しくは「郵便局(ゆうちょ銀行)からお金を借りる方法」で解説しています。

積み立て型の生命保険を契約中なら、解約のときに戻ってくるお金を担保にして借りる方法もあります。
詳しくは「生命保険の契約者貸付でお金を借りる方法」で解説しています。

アルバイトなど収入があれば消費者金融や銀行カードローンなどの無担保ローンも可能です。
ただし70歳までという年齢制限のあるローンも少なくないのでしっかりチェックしましょう。

年金担保貸付制度とは?

年金手帳の写真

年金担保貸付制度・労災年金担保貸付制度は、国民年金、厚生年金保険または労働者災害補償保険の年金を担保として融資することが法律で唯一認められた制度です。
保健・医療、介護・福祉、住宅改修、冠婚葬祭、生活必需物品の購入などの支出のために一時的に小口の資金が必要な場合にご利用いただけます。

出展元:融資制度のあらまし | WAM

年金を受ける権利(受給権)を担保にして、一時的に必要になったお金を借りることができる制度です。
年金の前借りのようなイメージですね。

年金を受け取っている人が対象なので、現在年金を受け取っていない人は利用できません

担保にできる公的年金はこちら。

担保対象の年金

  • 国民年金・厚生年金保険年金証書
  • 国民年金証書
  • 厚生年金保険証書
  • 船員保険年金証書
  • 労働者災害補償保険年金証書
    ※石綿健康被害救済法に基づく特別遺族年金は対象外

担保対象にならない年金

企業などの私的年金は対象になりません
下記の年金は担保にできないので注意。

  • 厚生年金基金
  • 国民年金基金
  • 企業年金連合会
  • 確定給付企業年金
  • 確定拠出年金
  • 老齢福祉年金
  • 特別障害給付金

年金担保融資の対象外になるケース

融資を受けられないケースは公式サイトで公開されています。
多いですが、ひとつひとつ自分に当てはまっていないか確認しましょう。

  • 平成26年12月1日以降に借入申込をされた方で、任意繰上返済され、融資決定時の完済予定日に到達していない場合
  • 生活保護受給中である場合
  • 年金担保貸付(労災年金担保貸付を含む。)を利用中に生活保護を受給し、生活保護廃止後5年間を経過していない場合 (令和4年3月末の予定で借入申込受付を終了するため、たとえ生活保護廃止後5年間を経過しても融資を利用できない場合があります。)
  • 融資金の使途が投機性の高い場合(ギャンブル等)もしくは公序良俗に反する場合、または借入申込者ご本人の利益に明らかに反する場合
  • 年金の支給が全額停止されている場合
  • 同一の年金で借入金残高がある場合
  • 現況届または定期報告書が、未提出または提出遅延の場合
  • 特別支給の老齢厚生年金を受給していた方で65歳時の年金決定手続き期間中の場合
  • 反社会的勢力に該当する方、反社会的勢力と関係を有する方または反社会的勢力に類する行為を行う方
  • その他、独立行政法人福祉医療機構の定めによる場合

出展元:融資制度のあらまし | WAM

上記の中で特に気を付けたいのが「生活保護者は対象外」という点です。

生活保護者は借り入れできない

現在生活保護を利用している人は融資を受けられません。

また、過去5年以内に生活保護を受けていた人も対象外です。

詳しくは下記の公式サイトをご覧ください。

資金の使い道は限られる

年金担保で借りたお金の用途は限定的です。
生活費、旅行やギャンブルなどの娯楽費には利用できません。

※生活資金や旅行のための資金使途ではご利用いただけません。

出展元:年金担保貸付Q&A【よくあるご質問】 | WAM

使い道として認められている用途は下記の通り。

  • 医療費
  • 介護福祉費
  • 住宅改善費
  • 教育費
  • 冠婚葬祭費
  • 事業の維持費
  • 債務整理費
  • 生活必需物品の購入費 (自動車・家電製品・家具・寝具など)

債務を整理する費用としても認められているので、消費者金融や銀行カードローンなどの借金を借り換えることも可能です。
他社の借金のほとんどは年金担保ローンより金利が高いので、手数料を賢く節約することができますよ。

実施しているのは福祉医療機構(WAM)

年金担保貸付を行っているのは市役所ではなく、福祉医療機構(WAM)という独立行政法人です。
年金担保以外にも、福祉貸付事業や医療貸付事業なども行っています。

違法の業者に注意!

福祉医療機構以外の年金担保は違法なので気を付けてください。
福祉医療機構の公式サイトでも注意喚起されています。

年金は年金受給者の生活を支える重要な収入源となりますので、年金を担保として資金を貸し付けることについては、公的年金の関係各法において原則禁止とされています。また、貸金業法においても違反者についての関連の罰則規定が設けられています。

出展元:年金担保貸付Q&A【よくあるご質問】 | WAM

違法年金担保融資対策法について詳しくは金融庁の下記ページをご覧ください。

金利手数料は年2.8%または年2.1%

  • 年金担保貸付:2.8%(平成30年10月3日現在)
  • 労災年金担保貸付:2.1%(平成30年10月3日現在)

出展元:融資制度のあらまし | WAM

当てはまる人は少ないと思いますが、労災年金は利率が違います。

仮に年2.8%で1年間50万円を借りた場合、利子は14,000円です。

年率の計算方法については下記ページをご覧ください。
電卓ひとつですぐに計算できますよ。

カードローンの年率 計算方法
年率の計算方法を詳しく解説!実質年率と年利の違いは?

「利息がどれくらいか知りたい・・・。」 そんな風に考えているあなたは、お金ときちんと向き合っていてえらい!と私は思います ...

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連帯保証人が必要

年金担保ローンを使うには基本的に連帯保証人が必要です。

連帯保証人とは?

借金をした本人が返済できなくなったとき、代わりに返済する人。

連帯保証人を探すのが難しい、もしくは保証人なしで借りたい人は信用保証制度を利用しましょう。

信用保証制度の利用もOK

信用保証制度は保証人の代わりをしてくれる有料サービスです。
公益財団法人 年金融資福祉サービス協会が提供する信用保証制度を利用すれば保証人なしでも借りられます。

独立行政法人福祉医療機構が行う年金担保融資を受ける場合は、連帯保証人を立てることが条件となっています。
当協会の信用保証制度は、個人の連帯保証人を立てることが困難な場合に、保証料をお支払いただくことによって連帯保証人をお引受けする制度です。
お申込み手続きは年金担保融資の申込窓口である金融機関(独立行政法人福祉医療機構の代理店)で行っていただきます。

出展元:[制度内容|信用保証制度]

ただし保証料がかかるので気を付けてください。

保証料は1万円あたり月額32円です。
年率で計算すると年2.76%の金利です。
年金担保ローン自体の利息と合わせると、年5.56%または年4.76%になります。

保証機関の年金融資福祉サービス協会のホームページはこちら。

借り入れ限度額はシミュレーションできる

福祉医療機構のホームページで融資額を計算できます。

年間受給額を入力するだけでOKです。

ちなみに借り入れ限度額は以下の基準で決まっています。

  • 10万円~200万円
    ※使途が生活必需物品の購入の場合、10万円~80万円
  • 年金受給額の0.8倍以内
  • 1回あたりの返済額の15倍以内

審査期間は約1か月

● お申込みからご融資までの期間は、4~5週間程度になります。

出展元:年金担保貸付融資のごあんない

年金担保貸付の審査はかなり長いので、余裕を持って早めに申し込みましょう。

年金担保貸付制度の概要まとめ

ここまで解説した年金担保についてまとめます。

年金担保の重要ポイント

  • 2022年3月末に終了
  • 年金担保貸付制度とは、年金を受ける権利を担保にして借り入れできる制度
  • 実施しているのは福祉医療機構(WAM)
  • 生活保護者は対象外
  • 資金の使い道は生活必需物品の購入、医療費など限定的
  • 利子は、年金担保貸付は年2.8%、労災年金担保貸付は年2.1%
  • 連帯保証人を用意、または保証料を払い信用保証制度を利用する必要がある
  • 借り入れ限度額は10万円~200万円
  • 融資まで4~5週間かかる

制限が多く自由度の低い貸付ですが、低金利で安くお金を借りられます。

返済方法は年金給付金からの天引き

年金担保ローンの返済方法について

年金を支払われるときに、返済額を引いたお金が振り込まれます。

ご返済は、独立行政法人福祉医療機構がお客さまの年金を年金支給機関から直接受け取ることによって行われます。

出展元:融資制度のあらまし | WAM

返済が開始するのは借り入れ日の翌々月以降の偶数月からです。

ちなみに返済を完済しないと追加の借り入れはできません

返済額の目安

返済額は年金支給額の1/3以下、1万円以上です。
平成27年のアンケートによると、平均返済額は約5.6万円です。

繰上返済・一括返済も可能

繰り上げ返済や一括で早めに完済することも可能です。
借り入れの申し込みをした機関で手続きできます。
一括返済には年金証書預かり証などが必要なので、事前に準備がいるものを金融機関に確認しておきましょう。

もし返済できなくなったら

やむを得ない事情で返済ができなくなった場合には、下記の救済処置があります。

  • 返済期間を貸付実行日から3年に延長
  • 定額返済額が1千円単位に変更

詳しくは下記のページをご覧ください。

完済する前に死亡したらどうなる?

あまり想定したくない事態ですが、借金を残したまま本人が亡くなる可能性もあります。

年金担保を申し込むときに申請した連帯保証人が代わりに返済することになります。
人生何があるか分からないので、保証人に迷惑をかけないように早めに完済しましょう。

連帯保証人ではなく信用保証制度を利用していた場合、年金融資福祉サービス協会が肩代わりしてくれます。
保証料はかかりますが、いろいろと後腐れもないので信用保証制度の利用も視野にいれましょう。

年金担保の申し込み手順

年金担保ローンの申し込み

年金を受け取っている銀行や信用金庫などで申し込みできます。
みずほ銀行、三菱UFJ銀行、地方銀行など。

ゆうちょ銀行、農協、労働金庫(ろうきん)は窓口で取り扱っていないので注意。

窓口は下記の公式ページをご覧ください。

実際の流れ

ザックリと申し込みから返済までの流れを紹介します。

  1. 相談
  2. 申し込みの手続き
  3. 審査
  4. 貸付可否の通知(電話)
  5. 融資(口座振り込み)
  6. 返済(年金受給額から天引き)

必要書類

年金担保を申し込むのに必要な書類をまとめました。

  • 借入申込書
  • 年金証書
  • 現在の年金支給額を証明する書類
    • 年金振込通知書など
  • 実印・印鑑登録証明書(発行後3か月以内)
  • 本人確認書類
    • 運転免許証・マイナンバーカード・パスポートなど
  • 資金使途の確認資料
    • 領収書、請求書、見積書など
  • 保証人の書類
    • 保証人の所得証明書類など

下記ページの「Q5 借入申込みに必要な書類を教えてください。」により詳しく載っています。

まとめ:年金生活者もお金は借りられる

今回は年金生活者向けの「年金担保貸付制度」を解説しました。

年金担保ローンについて疑問がある人は福祉医療機構に問い合わせてみてください。
公式ホームページはこちらです。

申し込みの窓口はこちらに載っています。

年金担保融資は2022年3月末に終了するので以降は別の借り入れ方法を検討しましょう。
代わりになる制度は「生活福祉資金貸付制度」です。

さまざまなお金を借りるはこちらで解説しています。

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